ショップ情報すみやグッディ沼津店
すみやグッディ ホーム > ショップ情報 > すみやグッディ沼津店 > 初めての管楽器選び[フルート]編|沼津店
初めての管楽器選び[フルート]編|沼津店
管楽器・弦楽器
これから始める皆さんの為に選び方について、管楽器技術者から一言。
『フルート』
優雅で煌びやかなフルートですが、始めて見ると結構大変なんです。
どうして?
日常使わない筋肉を使いまくりなんです。
でも、身体にチカラを入れてはいけないってジレンマ。
実際に始めると首の向きや肩の開き、指の位置などに違和感が...。
でも、違和感って慣れちゃうと違和感じゃなくなるんです。
それも中高生の「毎日のように」な練習だとそりゃもうスグなんです。
だ・か・ら・こ・そ!
買い換えしなくてすむ一本を是非にと思うんです。
ん?買い換えって?
例えば、「続くかどうかわからないし...」とか、「高い買いものだから...」
そうですよね。確かにそう思います。
三日坊主になっちゃうのなら一円も余分を掛けたくないですよね。
でも、聞いてください。
「安いものを買って始めてスグに初心者用の楽器に不満を感じてしまったら?」
実際に有るんです、そんな結果...。
「最初から"有る程度のもの"を選んでおけば良かった」って。
前にも書きましたが、10代の吸収力って半端ないんですよ。
半年も経つと様変わり。
では、"ある程度"ってどの程度なんでしょう?
フルートって楽器の値段の差を作っている要素はまず第一に...
『材質』
皆さんが思い浮かべるフルートって大体は銀色でキラキラしてますよね?
銀色の金属ってたくさんあるのですが、フルートと言えば銀(純銀)なんです。
でも高価なので、初心者向けのモデルなどは「銀メッキ」を掛けてるんです。
白銅という、銅を母材とした合金の上にミクロン単位のメッキ膜を張ってるんですね。
音の違いって言うものは振動の伝達の違いなので、素材が複雑だと結果も複雑になるのです。だから、良い音を求める為に出来るだけ素材は「純」な方が良いのです。
といった理由でフルートの素材と言えば、「銀製」が世界的に一般なんですね。
パッと見は違いがわからないのですが、音は段違い。
世界的にフルートと言うと銀製がベーシック。
...とは言え、「闇雲に銀で作れば良いんでしょ。」と言う訳には行きません。
折角、銀を使っても精度がイマイチだと、純な響きが消えちゃうんですね。
だから、バランスが大事なんです。
素材、工作精度...。
なので、価格帯に応じたラインナップを揃えている訳です。
大雑把に分類すると
・全部「銀」製。
・管だけは銀。
・重要な部分はせめて銀。
と言う感じ。
音色に差が出る材質の割合に違いが出てくるんですね。
『じゃ、材質だけちゃんと銀ならどれでも良いんじゃない?』
...それだけじゃないんです。
ちゃんと合う所が合うように考えて作られてないとダメ。
具体的に言うと、せっかく穴を塞ぐ為のタンポが付いてるキイ。
これが正常に動くか?
「正常に」ってのは「開いて閉まる」だけでは無いのですよ。
キイの精度が落ちてるとナナメに閉まろうとしちゃうんです。
これをちゃんとしようと修理すると結果的に購入額にプラス。
ちゃんとした楽器を超える額になる事がほとんどです。
と言う訳で
「素材が素により近い」
「精度の事を考えている」
「修理調整にコストがかかりにくい」
と言うポイントを押さえててオススメなのがブランドで言うと...。
ムラマツ、ヤマハ、サンキョー。
これらのブランドの精度や人気は折り紙付き。
それらのブランドの中での違いは。
ムラマツ...国産発の専門メーカーで、低価格帯でも設計が同じと言うこだわり。
なので善くも悪くも音色が「ザ・ムラマツ」
ヤマハ...いわゆる標準ライン。敢えて音色に特色を持たせていないので逆に自由度を高める。
「わかる人にはわかる」「本人次第」的なイメージ。
サンキョー...ムラマツ出身の技術者が始めたブランドなので、水準がそもそも高い。
ラインナップはムラマツに近いし、音色に自由度を持たすバランスの良い造り。
ここは本来「好み」なんですよね、正直言うとwww
でも、バンドの方向性とか真剣に考えている指導者の場合はこだわってモデルをそろえたりします。
「...で、実際どれを選ぶの?」
ですよね。
特に中高生へのオススメは。
頭部管銀製の中では...
ムラマツEX Ⅲ CCE、ヤマハ YFL-517、サンキョー Etude P.A. w/NewE。
管体銀製では...
ムラマツ GX Ⅲ CCE、ヤマハ YFL-617、サンキョー SilverSonic P.A. w/NewE。
総銀製だと...
ムラマツ DS CCE、ヤマハ YFL-717、サンキョー Artist P.A. w/NewE。
メリット・デメリットとして超個人的なコメントですが...
●ムラマツ
メリット:音質には定評があるので安心。
デメリット:質重視だけにコスト共に価格と納期が強気。半年待ちがザラ。
●サンキョー
メリット:伝統的に昔ながらの部品で修理にコストがかからない。
デメリット:伝統的なのに、新しい技術を使う複雑さ。
●ヤマハ
メリット:低価格帯にやさしい。(コスト面で)
デメリット:ブランドイメージが左右する日本では肩身が狭い。
ま、極論は「弘法筆を択ばず」なんですけどね。
最低限の筆であればなんでも。って事です。最低限ってトコがミソですw
つらつらと駄文を書いてしまいましたが、ワタクシは皆さんと皆さんの親御さんの見方です。
ご質問ご相談はお気軽にどうぞw
ぜひ、6月の3(土)、4(日)日の「すみやグッディ沼津店 管楽器フェア」にお越し下さい。試奏はもちろん、メーカー担当者もいますので質問などもメモしてご来店ください。
スタッフ一同お持ちしております。
- - - - - -
華やかで吹奏楽はもとより、オーケストラでもジャズなビックバンドでもおなじみの。
そう「トランペット」。
です。お楽しみに!?W
そして毎週日曜日はリペアデイ開催中! 今月は14日、21日、28日です!
13:00~18:00でお待ちしています!
担当:管技術・矢辺
【音楽教室・英語教室・カルチャースクール・楽器販売・修理・練習スタジオ】
●すみやグッディ沼津店● Facebookページ>こちら 営業時間:10:00~20:00/第2第3水曜 定休日 沼津市緑ヶ丘2-5(駐車場完備) TEL 055-926-1171
♪大人の音楽レッスン♪カルチャースクール♪ ♪ヤマハ音楽教室♪ヤマハ英語教室♪
最新記事
もっと見る