これから始める皆さんの為に選び方について、管楽器技術者から一言。

『トランペット』

華やかで迫力のあるトランペットですね。
年齢を問わず、独学で始める方も多い人気の高い管楽器です。
人気があるだけに、様々な種類の楽器が巷には溢れています。

「どれも一緒でしょ？！」

って思いがちな位、見た目では判別が難しいですよね。
でも、金額は一万数千円から五十万くらいまでと大きく差がついてます。

どうして？

金属で、筒を作って、バルブを組んで、長さ（と太さ）のバランスが合っていればトランペットらしき物は作れちゃうんです。

しかも、お手本が有ればなおの事。
既に有名な既存の機種をコピーする手法ですね。
それであれば確かに早く、安く作れます。

でも、そうやって真似て作って来た（今では有名な）ブランドはそれぞれ独自のアイディアや製造方法を考えて追加しながら確立して、「よりユーザーにとってより良いもの。」を送り出してきた訳です。

なので、今溢れてる楽器の中には追加するアイディアも無く、製造方法の向上も考えないまま作られた発展途上（時代遅れ）のものが多く含まれちゃってるんです。

じゃあ、結局なにが違うのか。もうお気づきの方はほとんどかと思いますが、

・演奏する方により良い楽器を。
・演奏するなら吹きやすい楽器を。
・演奏するならより良い音を。
・演奏するなら演奏に専念できる楽器を。

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【ラクして良い音をコスト掛けずに演奏に専念しよう】

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って事なんです。（雑w)

現在の中高生の親御さんたちが中高生だった頃は学校に備品として楽器があったので、自分で買って用意してた方って少なかったんですね。

現代の楽器ってその時よりも発展、発達しています。
昔と比べると、良い音の楽器を耳にする機会が断然増えているので、使われる方々も気付かないうちに成長しているのです。

昔の設計の楽器で苦労して時間を使うなら、いっその事６年以上使える「ちゃんとした一本」をお勧めします。

「トランペットにとってその一本って？」

トランペットの値段の差を作っている要素は...

『材質と精度』

唇で作った振動を増幅させたり振幅させたりするわけですから、途中で息漏れしていたらおかしくなりますし。（実際には敢えて作るギャップも必要なんですが）

唇で発生した振動がもれなく最後まで伝わるか？って所も。
そう、全体のバランスが大事なんです。

例えば、素材に関しては企業秘密を貫くブランドも多いながら、ヤマハは初代Zenoシリーズから培ってきた素材自体に関する有用性も重視しています。

響きに適した（素材の）分子配列。にまで研究は進んでいるのです。
「パイプ作って、バルブ配置すりゃ」...なんて「何時代？」ってくらい。

と言う感じ。

もちろん、そのこだわりを生かす為に精度の面もこだわらなきゃいけませんが、精度に関しては材質より前にこだわり出してきたので、「より一層」という感じですが。

...と言う訳で

「素材が研究されている」
「精度の事を踏まえている」
「コストバランスまで考えている」

と言うポイントを押さえててオススメなのがブランドで言うと...。

V.Bach(バック)、ヤマハ、B&S。

これらのブランドの精度や人気は折り紙付き。
それらのブランドの中での違いは。

●V.Bach(バック)...アメリカの金管専門メーカーで、所謂「ザ・トランペット」。
しかし意外な頑固さと共に密かに（徐々に）バージョンアップを重ねている。

●ヤマハ...改革系。素材への執着は格別、バランス重視。
「より良い響き」へのこだわりは半端無い。コスパ良し。

●B&S...低音楽器の定評加減は折り紙付き、こだわりのマイスター制度。
ドイツ陣はやはり根強い。

結局、最終的に「好み」なのは変わりないんです、正直言うとwww

でも、バンドの方向性とか真剣に考えている指導者の場合はこだわってモデルをそろえたりします。

「...で、実際どれを選ぶの？」

ですよね。

特に中高生へのオススメとは...。

標準モデルの中では...
V.Bach 180ML/37SP、ヤマハ YTR-8335S、B&S TP37Ⅱ SP。

こだわり系では...
V.Bach アルティザン190AB SP、ヤマハ YTR-9335CHS、B&S TP80 SP。

メリット・デメリットとして超個人的なコメントですが...

●V.Bach
メリット：誰もが思い浮かべるトランペットの音といえば...な知名度。
デメリット：頑固かと思いきや意外な繊細さに驚く方が少なくない。

●ヤマハ
メリット：気楽に最新の技術で、"まず"楽しめる。
デメリット：舶来製品に比べて肩身が狭くなりがち。

●B&S
メリット：ドイツならではの、「品質と比較すると」価格的に非常にお求め易い。
デメリット：低音楽器のイメージがあるのでトランペット？！というイメージに。

...ま、フルート編でも書きましたが、「弘法筆を択ばず」なんですよ。
ちゃんとした楽器なら、基礎をちゃんと教われば何でも大丈夫w

つらつらと駄文を書いてしまいましたが、ワタクシは皆さんと皆さんの親御さんの見方です。
ご質問ご相談はお気軽にどうぞw

ぜひ、6月の3（土）、4（日）日の「すみやグッディ沼津店 管楽器フェア」にお越し下さい。試奏はもちろん、メーカー担当者もいますので質問などもメモしてご来店ください。
スタッフ一同お持ちしております。

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次回はオーケストラでも一番の人数がいるあのパート。
ドとレとミとファとソとラとシの音が出なくなっちゃうかもしれないアレですw

そう「クラリネット」。

です。お楽しみに！？W

第一弾フルート編はこちらをクリック。

そして毎週日曜日はリペアデイ開催中！
今月は21日、28日です！
13:00～18:00でお待ちしています！

担当：管技術・矢辺

【音楽教室・英語教室・カルチャースクール・楽器販売・修理・練習スタジオ】

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