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ビュッフェ・クランポンのヨーロッパ工場へ行ってきた【ドイツ・金管工場編】|本店
管楽器・弦楽器
前回の【予告編】から、だいぶ時間が空いてしまいましたが、ビュッフェ・クランポン ヨーロッパ視察記の第2弾です!!
今回は、【ドイツ・金管工場編】をお届けします。
楽器の町・「マルクノイキルヒェン」
羽田空港から、ドイツ・ミュンヘンを経由して向かったのは、ドイツ・マルクノイキルヒェン という小さな町にある、ビュッフェグループのドイツ工場。
初めて聞く方も多いはずの「マルクノイキルヒェン」という町は、じつは歴史ある楽器製作の街。
旧東ドイツの田舎町で、チェコとの国境近くです。街の建物には、音符や楽器の絵が描いてありました。
緑が多く、家々の間隔も広いです。牛が放牧されていたり、同じ視察メンバーの札幌の楽器店の人曰く、「大きい北海道みたい。」とのこと。
ドイツ工場では、ビュッフェ・クランポン・ドイツの社長がお出迎え。
ちなみに、社長の車のナンバープレートは、「B」uffet「C」ramponの文字入り。EUのナンバープレートは比較的自由なのでしょうか。
金管楽器工場へ
まずは、トランペットで有名なブランドである【 B&S 】の工場へ。
B&Sは、以前は独立した金管楽器メーカーでしたが、数年前にビュッフェ・クランポンが買収し、現在はその傘下ブランドになっています。ビュッフェグループの金管楽器は、全てこの工場で生産されているそうです。
金管工場は、一言で言うと、「アナログな現場」でした。
デカい男性工員が、真鍮を、切る、曲げる、叩く、磨く、塗装する。管の太さが変化する箇所、は水圧で広げる。
いろいろな作業工程のなかで、楽器が作られていきます。
金属の板を楽器の形に切り出す。
木の棒を押し当ててベルを作る。
管は引っ張って曲げながら形を作る。
複雑な形状の管。機械では難しいそう。
デカいおじさんたちが黙々と作ってます。
ベルがいっぱい。
トロンボーンのスライドも1本1本手作業。
ホルンが大量にぶら下がってます。通常、あまり見ない光景です。
金管楽器製造の課題
最後に工場長の話を聞きました。
今、最も重要な課題は 『 職人の確保 』 とのこと。
手作業が多く、一人前の職人を育成するには、相当な時間がかかるそうです。
金管楽器は、作業工程の理由から機械化が難しいのだそう。また、楽器のモデルが多数あり、小ロット・多品種生産が必要になることから、設備投資とのバランスが合わず、どうしても手作業が中心にならざるを得ないそうです。
世界トップの楽器メーカーも、他の国や産業と同じ課題を抱えている、ということを知りました。
最後に、「皆さんも気に入れば、ぜひこの工場で働いてください。(笑)」とのことでした。
ドイツの緑が多い土地で働きたい方にはおススメです(笑)
【金管工場編】まとめ
・金管楽器製造は、複雑な製造工程と設備投資とのバランスから、手作業が多い。
・そのため、一番の課題は、職人育成。
以上、【 ドイツ・金管工場編 】でした。
次回は、同じ町にあり、主にビュッフェ・クランポンのスチューデントモデルを生産している、【ドイツ・木管工場編】をお届けします。(なるべく期間が空かないようにします...)
お楽しみに!!
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