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ビュッフェ・クランポンのヨーロッパ工場へ行ってきた【ドイツ・木管工場編】|本店

管楽器・弦楽器

ビュッフェ・クランポン ヨーロッパ視察記の第3弾です!!

今回は、【ドイツ・木管工場編】をお届けします。

ビュッフェ・クランポン・ドイツ オフィス

工場視察の前に、ビュッフェクランポンドイツのオフィスへ。
さすがドイツ。白と黒、武骨で直線的、工業的な印象。明るく広く、仕事に集中できそうな環境でした。

ドイツオフィス・木管工場入り口.jpg

オフィス・木管工場の入口。武骨!

ドイツオフィス.jpg

オフィスの窓からは緑.jpg

オフィスの窓からは緑。岡の上にあり、マルクノイキルヒェンの自然を一望できます。

クランポンの主要取引先の国の旗.jpg

主要取引先国の旗が掲げてあります。

ビュッフェ・クランポン・ドイツ 木管工場へ

木管ドイツ工場で制作されている楽器は、主に、ファゴット、クラリネット、オーボエ。

クランポンの有名なクラリネットは、ステューデントモデルをドイツで、プロモデルをフランスで制作されています。(プロモデルの製作工場は、後日『フランス・木管楽器編』で詳しく紹介します。)

工場の基本思想はあの日本企業から

工員は200人。細かく整理されていて、明るくキレイ。トヨタ工場の5sを意識して、生産性を上げるために、数年前に大きく作り変えたとのこと。それまでは、汚く、散らかった工場だったそう。

広くて明るい.jpg

明るい作業場と、広い通路。

工場は通路が広く取られ、採光も考えられている.jpg

採光も意識されています。

最新の工作機械が並びます.jpg

また、新しい機械をどんどん入れ、積極的に設備投資をしています。

木に穴を空ける工程では、設計データを入力した工作機械で、穴の位置、大きさに違いが出ないよう精密に作られます。ドイツ工場はスチューデントモデルがメインのため、大量生産できる仕組みを取り入れたそう。そして、工場長が直接、視察メンバーのリペアマンに、その場で製品改良の意見を求めるなど、改善にも積極的です。

ドイツ工場長 背がでかくて顔がちっちゃい.jpg

ドイツ人の工場長。顔が小さく、背が高い。

最後は手作業

木管楽器の制作工程は、木の加工と、金属パーツの取り付けです。

金管工場に比べ女性工員が多い.jpg

金管工場に比べ、女性工員が多い。

塗装上がりのキーだらけ.jpg

塗装上がりのキー。キレイです。

はんだで接合。ここは手作業.jpg

はんだでキーを接合。ここは手作業。

バレル、バレル、バレル、バレル....jpg

バレル、バレル、バレル、バレル...

ベル、ベル、ベル、ベル....jpg

ベル、ベル、ベル、ベル...

ベテラン職人による管製品検査.jpg

最後は、ベテラン職人による完成品検査が行われます。

木管の基本は『木』

例えばファゴット。
木の乾燥プロセスでは、計9年間、温度・湿度管理された部屋で、寝かせた木を使います。
よって、ファゴットを1本作るのに、計500時間がかかるそう。

ファゴットの木.jpg

温度・湿度管理された部屋に積み上げられた木。

クランポンジャパン社長(フランス人)の通訳.jpg

ビュッフェ・クランポン・ジャパンの社長(左・フランス人)による通訳。

彼は、英語、フランス語、日本語ができます。

日本は重要なマーケット

特に木管楽器では、ビュッフェグループにおいて、日本は世界のなかでもボリュームのある重要なマーケット、とのこと。

JPN出荷製品の山.jpg

日本向け出荷製品の山。他国に比べても非常に多い。

ドイツ工場視察を終えて

マルクノイキルヘンから、高速バスでドイツ・ニュルンベルクへ移動。
夜はビュッフェ・クランポン・ジャパンの社長、リエナールさん(フランス人)とホテルのバーで話す。
しょっちゅう日本語で冗談を言ったり、ジェントルマンですが、面白い方です。


次回は、一息ついて番外編その①。

ドイツ・ニュルンベルクの街を回り、そこから、シャンパンの製作所があるフランス・ランス地方へ。あの元日本代表選手とばったり会い、続くフランスでは、浴びるほど●●●を飲み続けました...

次回もお楽しみに!

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