帰ってきました、唐突に好きな曲について語るシリーズ！第４弾です！
タイトルが長くなってしまいましたが、今回も書き散らしていこうと思います。

さて、タイトルにあります〈24の奇想曲第24番〉。これだけ見てもピンとこない人も結構いるのではないでしょうか。
しかし聞けば「あーこれね！」となること間違いなしです。

印象的なリズムとメロディーですよね。一度聴いたらなかなか耳から離れなくなることでしょう。
この曲を作曲したのはニコロ・パガニーニ。名前も聞いたことある！って方もいるかと思います。

今回はこちらのパガニーニ作曲〈24の奇想曲第24番〉についてです！

パガニーニってこんな人

パガニーニは1782年の10月27日生まれのイタリアの作曲家、なんですが、特にヴァイオリニストとして有名でした。現在でもそのイメージは強く残っています。

それというのも逸話が凄い。5歳からヴァイオリンを始めたのですが、13歳にしてもう学ぶものがなくなったというほど。
もうこの時点でびっくりですがまだまだあるんです。

あまりのヴァイオリンの上手さに、「悪魔に魂を売り渡して、引き換えに演奏技術を手に入れた」と噂がでます。

その影響で演奏を聞きに来た聴衆の中には本気で十字を切る人、足が地面に着いているか確認する人もいたとか。

更に可哀想なことに、その噂が原因で埋葬を拒否され、遺体は各地を転々と回り、ようやく1876年にイタリアのパルマの共同墓地に安置されました。

パガニーニが亡くなったのは1840年です。実に36年もたらい回しにされた挙句、個人の墓でもなく共同墓地...。
費用の関係とかやむにやまれぬ理由とかあったのかもしれませんが、悲しい最期だなぁと思ってしまいます。

実際には猛特訓の末に手に入れた演奏技術であったと言われています。そりゃそうだ。

作曲した曲はどれも技術を必要とする難曲が多く、自身の技術を他人に知られたくなかった為、ほとんど作品を出版せず、自分で管理していたようです。

加えて死の間際に楽譜をほとんど焼却処分。残っていたものも遺族がほぼ売却してしまったため、ほとんどの作品は廃絶に...。

現存しているのは、他の作曲家が書き起こしたもののようです。

ミステリアスなところも「悪魔に魂を売った」説が出てきた要因の一つのような気がします。

〈24の奇想曲第24番〉ってこんな曲

奇想曲と書きましたが、〈24のカプリース〉とも呼ばれます。
奇想曲もカプリースも何？ってなりますよね。これはイタリア語だとカプリッチョといい、意味は「気まぐれ」になります。
特定の形式や音楽技法などがない性格の曲、という感じでしょうか。

〈24の奇想曲〉はヴァイオリン独奏曲になります。しかも無伴奏。視覚的にも演奏効果が高い技巧が盛りだくさんの難曲です！

リストやシューマンなど、パガニーニに影響された作曲家がピアノ伴奏付きの作品として編曲したりしています。

24番はこの〈24の奇想曲〉の最終曲にふさわしい華々しさの変奏曲です。主題と11の変奏、それにフィナーレで構成され、わずか16小節の主題が、あらゆるヴァイオリン奏法によって展開、変奏されます。

後の作曲家たちもこぞって編曲・改作している、今も昔も人気の曲です。

こんな楽譜が出版されてます

輸入譜も多かったりするのですが、国内販売の楽譜もちゃんとあります！

あいにく店に在庫がなく、粗い画像しかないのですが...

こちらはクラシック曲を集めたピアノ曲集になります。オペラやオーケストラの名曲も載っているちょっと厚めの楽譜です。

見えにくいですが「グレード２」と書いてあります。グレードが３まで出版されているのですが、グレードが上がるほど難しくなっています。これは真ん中くらいですね。

当然ヴァイオリンの楽譜もあります！

こちらも名の通りクラシックの名曲を集めています。ピアノ伴奏・オーケストラ演奏のカラオケCDが付いてます。

聞いたことがあるような曲ばかりなので、ちょっと弾いて！といきなり言われたときのレパートリーに良きかもです。

今月はハロウィンということもあり、悪魔関連の噂があったパガニーニを取り上げてみました。奇しくも誕生月でしたね。

弾くのは無理だったとしても聴くのは楽しい！皆さんも悪魔的な楽曲をお楽しみください！

担当：赤池

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