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[リペアエンジニアの道具箱 Vol.06]|沼津店
修理
[リペアエンジニアの道具箱 Vol.06]|沼津店
『金管楽器はウデの見せ所?!』
金管楽器の修理用ツールって木管楽器用と比べると少ないんです。
なぜなら【〇〇専用】が多いので、持ちきれない...。
その為、【応用】でこなす部分が大半を占める訳です。
右下から2本は見覚えがある方も多いと思いますが、
「クリーニング・ロッド(改)」です。
「あ~あぁ、曲げちゃって...」とお思いの方、違います。曲げてあるんです。
この様にトランペットの主管の抜差管の上ってベルと干渉するので、ストレートだと出来ないんですね。
もう一本のストレートも先端部分を加工してガーゼを突き破りにくくしてあります。
そして真ん中の金属製の棒は...。
ピストンケーシングの修正に使う「ラップバー」です。
このような凹みによって動かなくなったケーシングを修正する為の物です。
上下左右から45°づつ角度を変えながら持ち手部分をハンマーで殴り、衝撃の反動でほぼほぼの修正を掛けます。
この加減も結構シビア。このあとラッピングを掛けてスムージングします。
ケーシングは動きが大切なので、凹みを治す事より動きを重視するので、少しの凹みも許せない方は気をつけましょう。
そして左上の筒状の物は...
ピストン自体の変形を修正します。
穴が開いていて、中が空洞なので落としたりすると簡単に歪みが発生してしまうピストンです。
このスリーブに通して衝撃を与えてまっすぐに戻します。このツールも消耗品なので本数が増えると大変なんです。
今回はケーシングの凹みという実際の修理品があったのでこのテーマにしました。
金管楽器こそ日頃のメンテナンスで将来にわたり長く使えるかどうかが決まりますので、凹みや歪み、腐食(サビ、緑青)には十分過ぎる注意をお願いします。
そして毎週日曜日はリペアデイ開催中!
明日の12月4日です!
13:00~18:00でお待ちしています!
※※※※※※ 12月11日はお休みとさせて頂きます! ※※※※※※
担当:管技術・矢辺
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