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ヤマハのクラリネットのこの差って何?|沼津店
管楽器・弦楽器
クラリネット吹きのみなさん!
同じメーカーなのにモデルによって何が違うの?そんな疑問ありますよね。
今回はヤマハクラリネットのSEVとSEVMasterの違いを沼津店修理担当の加藤がご紹介します。
SEVとSEVMasterの違い
基本的にSEVをベースに追及を重ねてグレードアップされたものがSEVMasterとなっています。ヤマハのモデルはたくさん出ていますが、特に吹奏楽人気のあるSEVとSEVMasterの違いをまずはご紹介いたします。
違い①バレルの設計
バレルの内径を変更されています。バレル単体をマウスピースのように変更する奏者はたくさんいます。それだけバレルの設計は重視されています。SEVとSEVMasterの見た目の差はほとんどありませんでしたが、触ってみるとSEVMasterの方が分厚く感じました。この違いによって息の通りをスムーズにし、吹き心地が柔らかい特長をもっているそうです。
違い②ベルの設計
ベルもバレルと同じで2つの見た目の差はほとんどありませんでしたが、触ってみるSEVMasterの方が分厚く感じました。重みのある抵抗感によるパワフルな吹奏感となっています。
違い③立ち上がり音孔
上管のC♯/G♯のタンポの下を見てください。SEVMasterの方は少し盛り上がっているのが分かると思います。これを立ち上がり音孔(おんこう)と言います。この立ち上がり音孔のおかげで高音Fの音程が安定し、音抜けがかなり良くなっています。
違い④キイのメッキ
ことらも2つを見比べても見た目の差はわかりませんでした。メッキがどう違うかというと、メッキの種類や加工にこだわりSEVより厚メッキとなっています。この厚メッキにすることによって吹奏感に柔らかさが出て吹き込んだ時の響きにも良い影響を与えています。
革タンポ採用
SEVのモデルは数年前まで革タンポが採用されていませんでした。現在はSEVもSEVMasterどちらも革タンポを採用していて、タンポの耐久性も高く気密性の良いものに変更されています。
最後に
ヤマハクラリネットのSEVとSEVMasterの違いは分かりましたでしょうか。2本を見比べるだけではわからない差がほとんどでしたね。今回の記事を読んでいただいて少しでも違いが分かっていただけたらと思っています。ベルやバレルの設計が変わるとどんな音になるのかは吹いてみないとわからない違いになります。すみやグッディ沼津店では楽器の試奏もできます。見るだけではわからない差を是非感じていただきたいです。
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